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「……い!おい!!」
「へ?」
「何ぼーっとしてんだよ。早く体育館行かないと始業式に遅れるぞ。」
気が付いたら、もう教室にはほとんど人がいなかった。
「ああ。悪い。」
こいつは、橋本悠太。
いわゆる親友というやつだ。
悠太は中学一年の一学期の半ばに俺のクラスに転校して来た。
その時期は新しい環境と人間関係にやっと馴染んで来た時だったし、いつもバカみたいに明るいはずなのに何故かその時悠太は自分の席でぼーっとと外を見ていた。
そんなだからクラスに馴染めるわけがなかった。
そのとき、隣の席だった俺が面倒見ていたら、何時の間にか仲良くなった。
というか、懐いたって感じがする。
なんだかんだ言って、結構な付き合いになる。
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