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世界は詰まるところ、
たったひとりを遺して
正常に回っているんだな。
わたしは生きている。
呼吸しているし、
心臓だって動いている。
みんなと大差のない
わたしはどうして、
どうしてこんなにも
世界とかけ離れている…?
こんな煩わしい世界なんて
無くなってしまえばいいのに。
この世界が無くなりさえすれば、
わたしのこのポッカリと空いた
心の穴は塞がってくれるのに。
『わたしはこの世界に対して
もうなにも望まない。』
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