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結局一度も俺を見ない乃愛から
視線を外して俺は教室を出た
ふらふら歩いて辿り着く場所は１つだ
途中誰かに声を
かけられた気がしたけど
乃愛以外の声は耳に響かない
ガチャガチャと鍵を開けて
生徒会室に入る
この部屋でおこった
さっきの出来事が蘇る
せわしなく手を動かし
動揺する彼女の姿を
思い出して顔の筋肉が緩む
そして切なそうな彼女の姿を思い出して
考えるのを止めた
いつものように内側から鍵をかけて
タバコを取り出して吸う
何度か煙を吐いた時に
ノックの音が部屋中に響く
今日は生徒会の活動もないから
この教室に来るのは…
思い浮かぶのはもちろん彼女で
慌てて鍵を開けて扉を勢いよく開ける
乃愛
そう彼女に笑いかける
はずだったのに
コイツは誰だ…
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