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3.12 PM2:08 関東医大病院
五代雄介の「たった一人の掛かりつけの医者」椿秀一が勤務している病院である。
「今日帰ってくるんですね…あの人」
患者が椿にそう呟いた。患者の名は蝶野潤一。
椿「あぁ、あいつのお陰で人生変えられたよな。いや、自分で変えたのか…」
蝶野は生きることに絶望していた。しかし、五代や椿の助言で人生を変えることができた「人間」である。
椿「診察は終わりだ、早く帰れ。今日は大事な用事があるんだろ?」
蝶野は恥ずかしそうに言う。
蝶野「絵の出展があるんです」
椿「そうか…今度見に行くよ」
そんな暇は無いのだが医者はそう言い、自らの患者を見送った。
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