胎動……

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英雄の村、ピケル村からさほど遠くない町、砂漠都市ディザ。 今回の物語を奏でるのは狩人を志す少年、ジャンス。ネクサスから助けられた少年である。 「今日を記念日にしてやるぜ!」 ジャンスは素早く防具を身につけると集会所へ走りだした。 集会所のドアを勢いよく開け、ジャンスはカウンターに座った。 「狩人の試験受けたいんだけど!」 「なら、こちらに記入を」 受付嬢が紙を出すとジャンスは記入し始めた。 それを提出すると、試験の内容が書いた紙を渡された。 「イャンクック討伐」 ジャンスがそうつぶやくと周りが笑い出した。 「いきなり飛竜たぁ、運が悪いな」 「威勢だけはいっちょ前な」 と狩人達の笑い声を聞き、ジャンスは不機嫌な顔で入口に向かった。
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