11349人が本棚に入れています
本棚に追加
「この指輪を嵌められるのは、ダークセンチュリオンと呼ばれる、魔王として認められた者。支配者として相応しい者だけなのです」
ダークセンチュリオン。魔王として認められた魔族の男。つまりそれは俺の事らしい。
「それでは魔王様。この指輪を嵌め下さい。その瞬間から、あなたは魔界を支配する者、ダークセンチュリオンとなるのです」
「やだ」
何か考えてそう言ったわけではなかった。
マジで俺は何も言っていない。
しかし、間違いなく、俺の体からアネットさんを拒絶する言葉を発せられた。
もう一度言う。
俺は何も言っていない。
つもりだった。
最初のコメントを投稿しよう!