俺の高校生活は誘拐されて始まった。

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「この指輪を嵌められるのは、ダークセンチュリオンと呼ばれる、魔王として認められた者。支配者として相応しい者だけなのです」 ダークセンチュリオン。魔王として認められた魔族の男。つまりそれは俺の事らしい。 「それでは魔王様。この指輪を嵌め下さい。その瞬間から、あなたは魔界を支配する者、ダークセンチュリオンとなるのです」 「やだ」 何か考えてそう言ったわけではなかった。 マジで俺は何も言っていない。 しかし、間違いなく、俺の体からアネットさんを拒絶する言葉を発せられた。 もう一度言う。 俺は何も言っていない。 つもりだった。
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