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「元魔族の人達がやばいってのは分かった。だけど、それとこの指輪には何の関係が?」
本当はそんな事聞きたくなかった。
しかしそうしている間にも、刃物の先は俺の喉に近付き、アネットさんの瞳が赤く染まっていた。
「この指輪を魔王様に所持して頂き、魔界を統治して頂きたい。そうしなければ、封印された闇の次元が開き、心ない魔物達がこの世界になだれ込む事になりかねません」
「だから魔王である俺が、この指輪をどうしてもはめなくちゃいけないわけだ」
「はい。今、多くの魔族は、人間とこの地球で共存し、力を合わせて生きていく事を望んでいます」
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