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「それでは、帰りましょうか」
祭壇のある部屋の外に出ると、再びアネットさんが扉に手を当てる。
そして、開いた時よりも簡単に重たい鉄の扉はしまった。
「その指輪は、魔力を高める効果もあるのです。私にも感じます、自分のエネルギーが高まる事を」
そんなアネットさんの話を聞きつつ、眠たい目を擦りながら、再び長い階段を上がる。
「私は魔王様に会える事を心から望んでおりました。1000年の間、私は魔王様を忘れた時間はございません」
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