俺の高校生活は誘拐されて始まった。

40/42
前へ
/1989ページ
次へ
馬鹿長い階段を上り切り、エレベーターに乗って、学園校舎の裏へ。 そしてそこからテクテク5分程歩き、寮の前に戻ってきた。 改めて、寮の建物を見上げると、全部で五十程ある部屋のうち、半分程の割合で明かりが点いていた。 「魔王様の部屋をご案内しましょう」 寮正面の出入り口から中に入る。 入ってすぐの所に、自販機やソファーがあり、新聞や雑誌も数部置かれている。 アネットさんのお尻をまたしても眺めながら、廊下を歩いていくと、1階の端の部屋に行き着いた。 「ここが魔王様のお部屋です。カギもお渡ししておきますね」 アネットさんからカギを受け取り、早速部屋に入り電気を点ける。 「ここ、もしかして新築?」 「はい。学園と同じく、半年前に建てられたばかりですよ」 「そうなんだ。すげー!」
/1989ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11349人が本棚に入れています
本棚に追加