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小さな女の子はまるで、みきちゃん辺りの名前の友達の所へお誕生日会に行くような、必死にめかし込んだフリフリのスカートを履いている。
太ももまで伸びたリボン付きの白い靴下。さらには、やたらツヤツヤした赤い靴をお召しになっていた。
よっこいしょ。
そう幻聴したかのように、女の子手を使って可愛らしく踏み台に昇ると、小さなツインテールがプルンと揺れた。
「本日は晴天に恵まれ、希望と大志に満ち溢れた若者の門出を祝うに相応しい1日となり……」
そして、普通に挨拶を始めた。
それと同時に俺の体に我慢しがたい笑いが込み上げる。
俺は慌てて口を塞ぐ。
「ふふ…………ふ……ふふ……」
しかし、笑いが口の外に漏れだす。
あかん、何か面白過ぎる。
ずいぶんとかわゆい校長先生じゃないの。
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