11349人が本棚に入れています
本棚に追加
「以上で挨拶を終わります。新入生代表、赤嶺綾音」
彼女が壇上でぺこりと頭を下げると、体育館内には主演女優賞並の凄まじい拍手喝采。
魔法少女+相当のべっぴんさんだったから、1人当たりの拍手が少なくとも5割増しなのは間違いない。
やり遂げた感を見え隠れさせながら、挨拶を終えた赤峯さんが、元のパイプ椅子に座る。
「校歌斉唱」
もはやこれもお約束だ。
魔法少女の為な学園とはいえ、やる事は普通の学校と何ら変わらない。
スクリーンに写し出された歌詞を目で追いながら、みんなで校歌を歌う。
せっかくなら、アニソン風にすればよかったのに。
普通の真面目な校歌だった。
最初のコメントを投稿しよう!