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楓とイロハは俺が魔王である事を知っている。
本当ならば、このくのいち姉妹は俺の手下であるはずなんだけどな。
どうして、無知男と蹴っ飛ばされなければならないのだろうか。
「ここがA組である皆さんの教室になります。席順を確認して、自分の席に着いて下さい」
ケツの痛みが引く前なのに、A組の教室に到着。
1階の1番端の教室だ。ドアに貼られた用紙の中で自分の名前を探す。
「新井……新井……あった。やった。1番後ろの席だ」
やったぜと、思わずガッツポーズしかけたが……。
横の名前を見て愕然とした。
「私は窓際の1番後ろの席ですわ。イロハ、あなたは私の前ですわよ」
「はい。お姉様」
何たる理不尽。よりによって楓が隣とは……。
イロハの方がよかった。
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