樺羅杜学園入学

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「皆さん、自分の席に着いて下さい」 教室まで引率してくれた先生がそう声を発した。 少し緊張の解けたクラスメイト達の雰囲気がぎゅっと引き締まる。 「私がA組担任の、ジルハです」 スーツ姿で、銀縁の眼鏡がよく似合っている知的な女性だ。 アネットさんもそうだけど、やっぱ年上女性は知性な巨乳眼鏡に限るね。 目玉焼きには醤油と胡椒をかけるようなものだ。 胸元のポケットに、これも銀色の金属製っぽい細い棒。さっきも見かけた材質不明のあれだ。 それを持っているという事は、担任のジルハ先生は、何かしらの魔法的な能力があると推測出来る。 樺羅杜学園1年A組は、魔法少女がいる特殊なクラスだ。 1000年毎にたった5人だけ、存在する魔法乙女達を預かるんだ。 担任やその周りの人間が、魔法の類いを操れなければ、何かと不都合な事があるだろう。 俺は、ジルハ先生の銀色の棒より、その奥で存在感を放つ胸元が気になって仕方ないけどね。
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