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「いつの間に……。ご、ごめんなさいね、桃浦さん。それでは自己紹介をどうぞ!」
教壇に立つ桃浦さんの姿を見て、目を丸くしたジルハ先生。
他のクラスメイト達も同じように驚いている。
彼女達にしてみれば、突然桃浦さんが壇上に現れた感覚だ。
くのいち姉妹はどんなリアクションだろうか?
「ふ、ふんっ。私は分かっていましたわよ。気配を隠すなんて、なかなかやりますわね」
「お姉様もずっと違う方向をキョロキョロしていたような……。私もあの方の姿を捉えられませんでしたけど……」
なんと……。驚きだ。
人の視界から気配を消す。人の気配を認知する事に秀でているくのいち姉妹も、桃浦さんの事を察知出来なかったとは。
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