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「お2人ともありがとうございました。それでは、最後に新井君、お願いします」
「はい」
途中、白衣を着たボサボサ頭のオタクっぽい女の子やポニーテールのメイド服の子。
普通に見えるきゃんきゃんした元気な女の子なども自己紹介が終わった。
そして、どこをどういった方程式か分からないが、俺が自己紹介タイムの最後を締めるらしい。
特別1発ギャグ的な何かを用意しているわけでもない。
適当に終わらせよう。
「はじめまして。新井魔人(まと)です」
壇上から見た景色。それはなかなかによろしいものだった。
左手1列には、美形揃いの魔法少女達。
お姉さん系から、やんちゃな妹系タイプまでより取り見取り。
そんな5人の女の子達が、椅子に座り、壇上に立つ俺の顔を見上げている。
ふと楓の方を見てみると、早く終わらせろよ童貞野郎とばかりに中指を立てていた。
まきびしで自滅してしまえ処女くのいちめ。
と、心の中で楓に言い返しながら、俺は自分の名前とよろしくお願いしますだけを言って、壇上からさっさと降りてやった。
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