ヤクルトって飲んでるとハマるよね

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―――???side ノイシュ帝国のはるか南に位置する黒鉄に固められた城の一室で、黒衣を着た男は訝しげに言う。 「聞いたか?ライル帝国とノイシュ帝国がまた戦争をするそうだ」 男は対面して座っている、 白髭を長く垂らした老人に語りかけた。 「懲りない奴等め。また多くの犠牲者を出す気か」 「ハッハッハ、そう咎めるなよシャン老師。ライル帝国は初めから戦争を起こす気でいたようだ」 シャン老師と呼ばれるその老人はそれを聞くと眉をピクッと動かし、こう告げる。 「此度の戦争に、お主は干渉するのか?」 「ああ、そのつもりだ」 「珍しいな、お主が直々に動くとは」 老人はそう言うと無言で席を立ち、 この部屋に唯一ある窓に近付く。 黒衣を着た男も老人を追って窓に近付いた。
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