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「それより、貴女は強いんですね。
外観年齢、僕とあまり変わらないのに」
言われてみれば、確かにそうだな。
見た感じ、14・5あたりだろうか。
「まぁ、いいや。
それより、貴女に頼みがあるんですよ。
聞いてくれませんか?」
「頼み?
吸血鬼が聖職者に頼みだぁ?
まさか、殺してくれとか?」
冗談半分で、少年に言ってみた。
ところが、少年は……。
「ええ、そのまさかです」
「は……?」
呼吸を少し整え、アタシの目を見据え、さっきよりも聞き取りやすい声で告げた。
「僕を、殺して下さい。
貴女のその……聖の力で」
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