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---筑波 綺織---
「はぁっ?
殺してくれ……だと?
アンタ、頭おかしいんじゃないの?」
少年が、アタシに言った事。
それは、自分を殺して欲しいと言う内容だった。
「いえ、僕は正気ですよ?」
「殺してくれとか言っといて、それは説得力ねェんだが」
「あはは、そうですね。
でも、これは貴女にしか頼めないんです。
お願いします」
柔らかそうな微笑みから一転して、懇願するような顔に変わった。
「はっ、ふざけんな。
こちらと、無駄な労力使いたくねェんだよ。
他当たってくれ」
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