その少女、不良聖職者

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---筑波 綺織--- 真っ暗闇に、冷たい夜風。 空には、妖しい光を放つ満月。 おまけに、大きな教会。 幽霊なんかが出そうな場所だ。 アタシは、枯れ枝を踏んづけ、満月と教会の鐘を見上げた。 「さて、依頼された場所はここだが……。 獲物どころか、獣一匹すら居ねェじゃん」 何の話かと言うと、簡単に言ったら独り言で、ビジネスの話だ。 ビジネスとは、何か。 それを話す前に、簡単にアタシの自己紹介でもしよう。
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