その少女、不良聖職者

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アタシは十字架を翳し、吸血鬼を睨む。 「あひぃ!」 吸血鬼は飛び退き、身を竦める。 突っ込むのか退くのか、どっちかにしやがれ。 「面倒くせェから、さっさと片付けるか」 聖書を開き、その上に十字架を置く。 その瞬間に、十字架は月光を集め、煌びやかに輝く。 吸血鬼達は、怯えだした。 「聖書の魔力を解放される!」 「逃げろ、消される!」 逃げようとした吸血鬼二人に、聖書に乗せた十字架を翳した。 「アルム・レ・クルーク!」
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