ー0ー

10/12
前へ
/97ページ
次へ
彼は咄嗟に 姫様の魂が入っていた 蝶を取って 姫様の背中にあて 「なぁ...... 姫様約束してくれる? 生まれ変わっても 俺を好きになるて......」 「はい!」 姫様は彼に笑みを浮かべて言った。 「俺はヴァンパイアだ。 それでもいいのか?」 「あなたは 私を目覚ましてくれた恩人 そして...... 私にとっては王子様だから 関係ないわ」 「じゃあ これは俺との契約」 彼は姫様を抱き寄せて 蝶を背中に埋め込む また首筋を噛み 姫様の口に口づけをした。 「生まれ変わっても 姫様だとわかるように 蝶の痣のしるしをつけた 絶対にこの痣は 俺以外の奴には見せるな 絶対に...... 俺が前世で君を迎えに行くから」 そう言いながら 窓から見える青い月を 見上げて 「青い月...... 俺は絶対お前を許さない」 そのまま 彼は姫様を抱きしめたまま 二人は炎に包まれ お城は全焼した。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加