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ー向日葵sideー 「ねぇ...... ママ、何で私の背中に ちょうちょさんが要るの?」 ママは少し困った顔をして 「それはねぇ...... しるしなの!」 「しるし?」 私は風呂場の鏡を 見ながら 頭を傾げながら言った。 「まだ...... 今の向日葵に 言ってもわからないから 大人に なったらちゃんと話すけど...... 今はこの痣があることは 絶対に見せたり 言っちゃダメよ! ママと約束出来るかな?」 「うん! ママと約束する......」 「じゃあ...... パジャマ着ようね。」 「うん!」 その痣に 気付いたのは 私が5歳の誕生日を 迎える1ヶ月前だった。 でもママとの約束から 数日後 幼稚園のプールの着替えの時 幼馴染みの昴にその痣を 見られたのは......
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