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男子更衣室から 高梨くんと昴が出て来て 私に気づいた。 「蝶野さんだ! 今日から一緒にバイトだね よろしくね! 何?水着選んでるの? あっ...... この水着、蝶野さんに 似合いそうだよ!」 高梨くんは 可愛らしいけど 背中が見える水着を 持って私に見せた。 「うん 高梨くんよろしくね! それちょっと 背中が開いたのは着れないんだ私 自分で選ぶからいいよ」 「えぇ...... そうなの...... 蝶野さんに似合いそうなのに......」 「穂...... そんな水着...... こいつに似合うわけないないだろ スークル水着で いいんだよ!」 「何よ...... 私だってこんな水着着たいわよ でも、昴も知ってるくせに! それに昴がバイトしたいて 真弥に言ったの 水着の女の子いっぱい いるからでしょ」 「何?ヤキモチ妬いてるの?」 「そ......そんなんじゃない」 「じゃあ...... 別に関係無いだろ それにお前が どんな水着着ようと 俺はどうでも良いことだし さぁ......穂 行こうぜぇ」 「おい...... 昴そんな言い方ないだろ!」 昴がその場を立ち去ろうとした時 私は怒りがこみ上げて来て 「何よ...... 昴のバカッ」 昴の背中に 真弥から渡されたエプロンを 投げてその場から 走り去っていた。
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