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「体は眠っているだけ 姫様はあいつらに蝶にされて 城に入ることさえ出来なかった でもあなたのお加減で 結界が破れて これで姫様は元に戻れる そして私もまた 姫様のお姿を照らすことが出来る」 声の主は蝶ではなく青い月 そして照らされていた 蝶はその姫様の魂だった。 「そう言うことか...... じゃあ、そのお礼」 彼は青い月に言う 「わかってます。 血ですね...... ご用意しますよ」 「わかってないな...... お礼は この姫様の血が欲しい! 一目見た瞬間から この姫様が気に入った そしてこの体もなぁ」 彼はその姫様を抱き起こした。 「ダメです! 姫様から離れなさい」 「ふっ...... お前もこの姫様のことが 好きなんだな でも残念...... お前にはこうやって 触れることさえ出来ない」 彼は姫様の首筋を指でなぞった。 「止めろ!!」 「止めない!お礼もらうから」 彼は姫様の首筋を噛みつき 姫様の首筋から赤い血が 少し流れた。
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