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新幹線を降りて、改札を出ると、耕平に向かって手を振る人影が見える。
耕平は、その人影に近付いて行く。
「耕ちゃん、いらっしゃい。良く一人で来れたね。」
耕平のばあちゃんがそう言った。
じいちゃんの方はと言うと、耕平の頭をガシガシと撫でている。
じいちゃんのその行動は、父親がいつもやるのと同じなので、耕平は嬉しくなった。
じいちゃんは、耕平の荷物を受け取ると、足早に移動した。
耕平は、ばあちゃんと手を繋ぎながら、ゆっくりと歩いて行く。
外に出ると日射しが強いが、大阪と比べるとまだましだ。
それに、湿度が高くないせいか、過ごしやすいように思える。
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