プロローグ

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あーそうだよ! お兄ちゃんはこーゆー人だよっ! 自分が楽しむためなら、妹でも使う人だよ!! 「でも、試験は? あたし受けてないよ?」 「いや、もう受けてる」 「え?」 そう言われ、最近の記憶を辿る。 あれ? なんかあったような…… 「――あーーっ!?」 「やっと気づいたか?」 そういえば、最近小テストだなんだの言って、お兄ちゃんにやらされたのがある! ま、まさか…… 「あれ、だったの……?」 「そーゆー事だ」 ……駄目だ、あたしもう泣きそう。 「どーでもいいから、さっさと荷物纏めて来い。あそこは全寮制だからな。それから、これが制服だ。入学式は明後日だぞ」 あたしは力無く制服を受け取り、部屋にとぼとぼと向かった。  
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