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「ああ、それだ。
あの時は、親父から急遽帰って来いと言われてな。
見合いをすることは、実家に帰ってから聞かされたんだ。
断ろうとしたが、向こうから持ち掛けてきた話しで、更には相手がデカかったらしくてな。
親父も断れなかったらしい。
それで、会うだけ会うって事になった」
華「相手は? 聞かなかったのか?」
華鬼の言葉に、他の奴らも意味がわからないと眉を寄せる。
「聞いたが教えてもらえなかったんだ。
その時の俺は、表に出ていない、相当な箱入り娘らしいと聞かされていてな。
会うまで相手が誰かはわからなかったんだ。
そして………そこに来たのが、如月大輔と………………梨音、だった」
全『っ!!!??』
俺が事実を告げた瞬間、そこに居た全員は驚愕に息を飲んだ。
いや、違うな………。
泉だけは、驚かなかった。
事実を受けて、納得している。
「泉、調べてたって事は、知ってたんだな?
梨音が、如月大輔の娘だって………」
祐「ど、どういう事ですかッ!!!?」
裕也が驚愕のあまりに声を荒げる。
?「それについては、俺から話そう」
そこに、第三者の声が入り込んだ。
皆がそちらに目を向ける。
そこに居たのは、如月京と瀬戸月夜だった ―――。
牙「アンタ達、誰?」
喰狼は怪訝な様子を見せ、俺達は彼の登場にハッとなる。
京「ああ、自己紹介が遅れた。
俺は如月財閥次期頭首で、梨音の兄。
如月京だ」
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