八咫烏vs特務機関

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膝下スカートタイプの八咫烏仕様のダークスーツに身を包んだ女性、三花が影から現れると紗季に一礼する。 彼女は紗季の連絡係兼秘書として八咫烏より命を受ける人物で、容姿は某“神喰い”に登場するドン引き情緒不安定娘を20代前半にし、髪が腰辺りまで伸びたのを想像してもらいたい。 能力は“影渡り”と呼ばれ、文字通り影と影を行き来できる能力で、他にも影に潜み監視や偵察も可能な能力である。 能力クラスは8と世界でも有数のクラスだが、本人が言うには移動と潜伏しか出来ないので、あまり高クラスの実感はないらしい。 だが、彼女クラスの影渡りは居らず彼女曰く「影がある場所ならば惑星外であろうが、別次元の世界であろうが移動できる。」と規格外な発言を溢している。 ・・・閑話休題 感情の乏しい表情で自らの前に佇む三花に、紗季が口を開く。 「俺が呼んでないのに三花が来たと言う事は、八咫烏から何か仕事か?」 「はい、紗季様へ緒方社長より依頼で御座います。」 三花の口にした緒方とは、表向きは貿易会社となっている悪の組織“八咫烏”のボスの名前だ。 「んで、内容は?」 紗季が促すと三花が続ける。 「某国の一企業が開発した装置の奪取です。奪取が困難な場合は破壊してほしいと。」 、
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