八咫烏vs特務機関

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その後、三花によって現地に移動した紗季。 「・・・・予想よりでかいな。」 某国の外れにある荒野を切り立った崖の上に佇み見下ろし呟く。 視線の先には広大な荒野に建ち並ぶ大規模な施設群。 一つの街と表現しても可笑しくない程に広がる施設群は四方をコンクリートの壁で囲み、一つしかない入り口には武装した警備員が四人。 壁の上には四方の要所にサーチライト付の物見塔らしき物があり、塔と塔の間には武装した歩哨が二名一組で警戒し御丁寧に固定砲台まである始末、更に壁には複数の監視カメラ。 「・・・随分と厳重な警備だな。」 ダルそうに呟く紗季は、少々やり過ぎ感の否めない警備体制に辟易していた。 見えているだけでも警備に着いているのは12人。 窓の反射で見えない物見塔や壁の向こうにも居るであろう事を考えると、確実に数十名は詰めていると考えられる。 「武装した警備員だけなら兎も角、固定砲台には20㎜機関砲って・・・軍隊が攻めて来ても暫くは持ち堪えそうだな。」 最早、呆れるしかない紗季はまるで他人事のように呟く。 「さて、あまり時間をかけると特務の奴等まで合流して仕事がやりにくくなるか。」 、
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