八咫烏vs特務機関

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・・・時は戻り歩哨が休憩に入った頃。 紗季の居た切り立った崖の上には、八人の人物が立っていた。 「・・・さぁて、準備は終わった。」 八人の中心に立つダークスーツに身を包んだ人物・・・紗季がそう言えば。 「ねえお父様、彼処に攻め入るのよね?」 隣で紗季にしなだれ掛かる胸元に六芒星を囲むウロボロスの紋章が際立つ妖艶な女性が話し掛ける。 「ねえねえ、食べて良い?」 次に紗季に話し掛けたのは丸々とした体格だが筋肉質な、舌に女性と同じウロボロスの紋章がある子どものような雰囲気を持つ人物。 「ガハハハハ!!親父殿ぉ!!皆、殺っちまって構わねえよな!!」 手の甲にウロボロスの紋章がある人物が豪快に笑いながら興奮したように話し掛けた。 「はぁ、あんたは暴れるしか能がないのか?」 豪快に笑う人物に呆れた口調で言うのは少年のような少女のような、どちらとも言える中性的な容姿の人物。 「ああ?五月蝿ぇな!!オカマ野郎が生意気言ってんなよ!!」 豪快に笑っていた人物が先程の言葉に反応しキレる。 「・・・・あ?てめぇ今なんつった?踏み潰すぞカスが!!」 「はっ!!やってみろよ!!醜い本性見せてくれや!!」 、
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