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紗季とその家族達が攻め入った頃。
某国のエアポートに特務の一行が到着していた。
｢･･･朱里か？今、エアポートに着いたところだ。｣
特務機関 戦闘課 強襲班に所属する安藤命が、飛行機から降り特務機関 開発部 研究解析班に所属する朱里に現地到着を報告している。
今回の任務は某国の開発した装置の試作品を受け取るだけの簡単な任務ではあるが、邪魔が入らないとも限らないため強襲班に任務が来たのだ。
《命先輩、無事に着けたようで何よりです。》
通信機から聞こえる朱里の声は安堵しているようだ。
｢現地に到着したら迎えが居る手筈じゃなかったか？｣
命は話ながら七人の同僚と共に周囲を見渡すが、それらしき物や人は見当たらなかった。
《確かヘリで来るような事を言ってましたから、来ればわかるんじゃないですか？》
朱里が通信機越しに言うのと同時に、空からローターの駆動音が響き命の耳に聞こえる。
｢噂をすれば、だな。どうやら来たようだ。｣
《それじゃあ後は大丈夫ですね。任務が終わったら通信して下さい。》
それだけ言うと朱里は通信を切る。
それに合わせたようにヘリが地に着く。
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