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「・・・どう言う意味だ。此処にはお前が喚び出したんじゃないのか?」
ロキの質問に困惑する紗季。
「僕は喚んだりしてないよ?此処に来たのは、君が彼処から忽然と消えて突然この空間に現れたからさ。」
「なん・・・だと?」
「しかもあの世界が崩壊しちゃったんだ。」
「一体、何が起きたんだ?」
ロキの衝撃発言に戸惑いながらも質問する紗季。
「・・・う~ん、どうも他世界を担当してる神が介入してきたみたいなんだ。」
「他世界の神が?」
「うん。本来なら神は他世界に関与してはならない取り決めなんだけどね?」
「じゃあ何故?」
「そいつさぁ、自分が全知全能だって勘違いした自己中で自分勝手な奴でね。頼まれてもいないのに勝手に他の神の世界に介入しては自分勝手な事を言ってくるんだ。」
よほどそいつが嫌いなのだろう、ロキはしかめっ面で愚痴る。
「更にだよ?!自分が気に入らない世界や自分の意見に反論してきた神の担当する世界の事を、最高神に悪く言って崩壊させちゃうんだ!!」
「神の世界にも最低なクズは居るんだな。」
「そうなんだよ・・・僕らも最高神のやる事を止められはしないからね。黙って従うしかないんだ。」
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