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あまりにもロキの表情が鬼気迫っているので、仕方なしと思考する紗季。
「・・・・俺の持つ五つの大罪、憤怒、嫉妬、色欲、傲慢、強欲に暴食と怠惰を加えて更に傲慢の影を強化してもらえるか?」
紗季が渋々と願いを言うと、ロキは花の咲いたような笑顔になり立ち上がった。
「やっと君も願いを言ってくれたね!!・・・でも、本当にそれくらいで良いの?」
「十分だ。つか七つの大罪に傲慢の弱点の補強だぞ?寧ろ扱えるか不安だわ。」
「君は本当に欲が無いね。それに、君ならそれくらい余裕だと思うけど・・・まあ良いか!!」
明るく話すロキは、そう言うとパチンッと指を鳴らした。
すると紗季は一瞬だけ光に包まれる。
「・・・・・終わりか?」
「うん!!終了だよ!!でも、君の言ったようにするの面倒だったから、君の記憶から読み込んだ“お父様”って人?と同じにしといたよ!!あ!!ちゃんと弱点の補強はしてるからね!!」
ロキの言葉に紗季は開いた口が塞がらなかった。
「・・・・ま、良っか。どうせ人外なんだし、化け物になったってたいして違いはないか。」
紗季は下級神の施した、ありとあらゆる世界の悪人達の魂が常に補充されるパスから、初めの条件であった一万人分以上が流れ込むのを感じ取りながら自己完結した。
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