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俺がレイと出会ったのは。
初夏のとある夕暮れ時。
いつもの癖で、家の前の海岸で一人、ぼぉっと波なんかを見ていた。
部活後の軽い興奮と疲労感。
友人との会話…モロモロ。
波の音が睡魔を誘う……。
ベンチがわりにしている、大きめの平らな石の上でコックリと……。
手にしていたはずのペットボトルが落ちた音とともに、ハッと目を覚ましたとき。
目の前には、見慣れない少女の顔。
脇のあたりで切りそろえたさらさらストレート。
あどけない顔して、どこか冷たい感じ……。
まっすぐ俺を見つめる黒い瞳。
ーーー これが、佐伯 怜とのファーストコンタクト。
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