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何か罵声を浴びせられるかもと、ぐるぐる言葉を探していたその時。
「……もぉー。何すんのよぉ……」
けらけら大笑いする彼女。その顔を見て、ホッとしたら言葉が出てきた。
「ごめん……。こんなつもりじゃなかったんだけど」
彼女を立ち上がらせつつ、岸へ向かう。
荷物を置いておいた石に彼女を座らせ、タオルで髪の毛を拭いてあげた。
……正直、どんな態度をとったらいいか、わからなくて。
困っているのを見透かされないように、やけにお世話焼きな俺になってたと…今ならわかる。
自分の姿を一通り見て納得したのか、彼女は俺の眼を見た。
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