1945人が本棚に入れています
本棚に追加
/296ページ
これは俺とハルが付き合い出して少し時がたった日のお話
*****
「まだ6時なのに、暗くなるの早くなったね」
「ん、…少し…寒い」
委員会があるハルを待って、薄暗い道を二人で並んで歩いてると冷たい風が頬を掠めたのを
「これで少しは寒くない?」
「…う……………う、ん」
ハルの大きな掌が俺の手を包み込んで、ハルのポケットに入れてくれて
「コータ、顔、真っ赤だよ」
「……!」
「クスッ、嘘だよ暗くて色まではわかんないよ」
「っ、…ハル…!」
「ふふ、可愛いね」
笑いながら手を握ってくれるハルに、ほわって暖かくなる
それはハルだから
ハルだから…だよ
.
最初のコメントを投稿しよう!