特別じゃないけど特別な帰り道

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これは俺とハルが付き合い出して少し時がたった日のお話 ***** 「まだ6時なのに、暗くなるの早くなったね」 「ん、…少し…寒い」 委員会があるハルを待って、薄暗い道を二人で並んで歩いてると冷たい風が頬を掠めたのを 「これで少しは寒くない?」 「…う……………う、ん」 ハルの大きな掌が俺の手を包み込んで、ハルのポケットに入れてくれて 「コータ、顔、真っ赤だよ」 「……!」 「クスッ、嘘だよ暗くて色まではわかんないよ」 「っ、…ハル…!」 「ふふ、可愛いね」 笑いながら手を握ってくれるハルに、ほわって暖かくなる それはハルだから ハルだから…だよ .
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