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「だからね、コタ」
そんなのを、きっと見透かしてるハルの指が
「お別れじゃないんだよ」
優しく抱き込むように頭を撫でてくれて
「また明日、今日とは違うコタに会える楽しみをコタは俺に毎日くれてるんだよ」
ゆっくりと同じように言ってくれたら
「…俺も…俺も毎日違うハルに会える」
スウッてお別れが寂しいって気持ちが消えてった
「そうだね、あ、コータ」
そんな特別な魔法を使うハルは
「う?」
「俺がここに何か付いてたら、コータが舐めて綺麗にしてね?」
「え………ここって……あ…!」
「どうしたの?真っ赤だよ」
「これは!…だってハルが…」
「ふふ、暗くてわかんないって言ってるのに、コタはやっぱり可愛い」
「っ…ハル!!」
やっぱり
特別なんだと思う
-End-
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