甘くて苦くてやっぱり甘い

24/25
1945人が本棚に入れています
本棚に追加
/296ページ
「ん、コータ、どうしたの?」 「……う」 握り返してくれたハルの唇が俺の指に触れてビクッてなって 「コータ、言わないとわからないよ?」 もう片方で、俯いちゃう俺の頭を撫でてくれるのに安心する 「……ハ、ル…」 「うん」 「………しい…」 「ん?」 ………恥ずかし、い、恥ずかしい、けど 「……もっと…欲し、…」 せんせー 「何が欲しいの、コタ」 ごめんなさい 「…ハルの、…甘いのが…」 俺は 「…………欲しい」 悪い子供です 「可愛いコタ、おいで」 「…あ」 それはちょっと苦くて 「俺の可愛いコタ」 変になっちゃうぐらいに甘いの   -End- .
/296ページ

最初のコメントを投稿しよう!