過去から今へ

2/2
前へ
/121ページ
次へ
 その時僕は、ある光景を目にしてしまった--   --交通事故の現場を  倒れていたのは僕と同じくらいの少女だった  僕は何度も叫んだ。だけど、少々は微笑みかけるだけでそのまま意識を失った  その日からだろうか。僕が、こんな風になったのは--  他人の幸せのために自分を捨てるようになったのは  そしてそのまま時は流れ、僕は高校生になった。今でも僕は他人のために生きてきた  ただ--  --あの事故以来、空っぽになった、僕の心を満たすものは、何一つとして現れなかった
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加