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「みかんは帰らねぇの?」
「うーん……」
「一緒に帰らない?確か途中まで方向一緒だろ?」
「あたしは…もう少し残ってくよ。」
「そっかぁ。じゃあ、また今度一緒に帰ろうな。」
「うん。」
高杉は本当に話しやすい。
男友達の中で1番仲がいいんだ。
誰にでも人懐っこくてたぶん高杉のことを悪く言う人なんていないと思う。
「じゃあ、また明日な。」
「うん。じゃあね。」
笑顔で手を振る高杉にあたしも手を振り返した。
教室を出ていくのを見てから、あたしはまた窓の外に視線を落とした。
あれ……先生がいない。
ちょっと目を離した隙に何処に行ったんだろう。
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