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先生の姿が全く見えなくて諦めかけたその時…
「鈴木!」
後ろから愛しの先生の声が聞こえた。
「せんせーい!!」
飛び跳ねたくなる気持ちを抑えながら先生に両手で手を振った。
先生も振り返してくれる。
幸せだぁ。
「気をつけて帰れよー!」
「はぁい!」
毎日とはいかないけど、この些細な会話が好き。
先生にとっては大したことないかもしれないけど、あたしにとっては宝物みたいな瞬間なんだよ。
今だけは先生を独り占めできる。
あたしはニヤけながら後ろ向きで先生に手を振って歩いた。
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