武闘会、はっじまっるよ~☆

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ステージでは、今まさにチャラ王が王族専用の観戦席から言葉を発するところだった。 魔導器であろう拡声器により、拡声された声が響き渡る。 『チョリ……ごほん。 諸君、知っている者も多いだろうが名乗ろう。 私の名はアイザック=K=シンフォニア。 諸君らの居る国、シンフォニア王国の王だ。 我が国民の、優秀な若人たちが、自らを磨き数多のライバルたちと闘い抜き、一同に介するこの素晴らしき行事に立ち会わせることができる事を、まずは誇りに思う。 諸君らはこれから様々な死闘を繰り広げ、最後の一人、最後の一組になるまで戦い抜くことになる。そして、ここにいる観客、各街でこの戦いを聞くことになるであろう者たちに、諸君らの戦いは刻み込まれ、伝え渡ることであろう。 この場にいるすべての者たちよ! 若人たちよ! この戦いは終着点では断じてない! 諸君らはここで闘う者たちから自らにない力を、技術を、知略を目にし、それらを学習し、習得し、これからの糧とするがいい! 闘え! 若人たちよ! 自らのすべてを賭けて! 闘え!! その先にある、自らの望むものの為に!!』 …………誰? 「え、誰? アレ」 「おいおい、何言ってんだよリン。国王に決まってるじゃねぇか。くぅ~! 中々言うじゃねぇかあの国王!」 「いやいやいや、俺の知ってるチャラ王と違うんだけど」 「チャラ王?」 チャラ王の演説が終わるとともに響き渡る、溢れんばかりの大歓声。 しかし、俺と同じように普段の奴を知ってる、いや、普段の奴しか知らないケンゴだけは唖然としていた。ティアは知ってたみたいで普通の反応だった。 本当に奴はチャラ王なのか……!? 『アリスちゃん、これでいい感じ? ちょ、まっ』ブツン あ、チャラ王だ。
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