第1回

7/14
前へ
/21ページ
次へ
「な、なぁおい・・・う、嘘だろ・・・」 「・・おしい人材を逃したわ・・・。風香ならもっといい働きをしてくれると思っていましたのに・・・」 「チェンソー持ちながらそんなこと言うなよ!」 弥生の手には沙紀ちゃんが持ってきたチェンソーが握られていた。これから風香を縛っている強力な縄をチェンソーで切ろうとしているのだが、風香は恐怖でいっぱいだった。となりでは沙紀ちゃんが合掌している。 「沙紀ちゃん!君は助けてくれるよな!君はとても優しい子・・・」 「あ、今日はみな○けの最新刊を買ってこないといけませんでした。ちょっと行ってきますね。」 「この薄情者~~~~~~~~~~~~~~!」 「残念ですわ・・・」 「そしてお前は笑顔でチェンソー握ってそんなこと言ってもなんの説得力もねぇよ!」 「・・・あんたたち何やってんの・・・」 未来はジト目で風香と弥生を見た。未来の服装はいつもと変わらない巫女服なのだが、巫女服はびっしょりと濡れていて、肌にぴったりと張り付いていた。 「未来・・・あなた・・・何してきましたの・・・?」 「ん?水道管直してきたんだけど・・・」 「お前は万能屋かよ・・・」 「それと風香の縄とりあえずこれで切ってみるから」 未来の手にはダンボールカッターが握られていた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加