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「な、なぁおい・・・う、嘘だろ・・・」
「・・おしい人材を逃したわ・・・。風香ならもっといい働きをしてくれると思っていましたのに・・・」
「チェンソー持ちながらそんなこと言うなよ!」
弥生の手には沙紀ちゃんが持ってきたチェンソーが握られていた。これから風香を縛っている強力な縄をチェンソーで切ろうとしているのだが、風香は恐怖でいっぱいだった。となりでは沙紀ちゃんが合掌している。
「沙紀ちゃん!君は助けてくれるよな!君はとても優しい子・・・」
「あ、今日はみな○けの最新刊を買ってこないといけませんでした。ちょっと行ってきますね。」
「この薄情者~~~~~~~~~~~~~~!」
「残念ですわ・・・」
「そしてお前は笑顔でチェンソー握ってそんなこと言ってもなんの説得力もねぇよ!」
「・・・あんたたち何やってんの・・・」
未来はジト目で風香と弥生を見た。未来の服装はいつもと変わらない巫女服なのだが、巫女服はびっしょりと濡れていて、肌にぴったりと張り付いていた。
「未来・・・あなた・・・何してきましたの・・・?」
「ん?水道管直してきたんだけど・・・」
「お前は万能屋かよ・・・」
「それと風香の縄とりあえずこれで切ってみるから」
未来の手にはダンボールカッターが握られていた。
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