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放課後、風香が生徒会室に向かうと、未来が生徒会室の前で立たずんでいた。その様子をみて、風香のなかでちょっとしたいたずら心が生まれた。風香は音を立てないように未来の後ろに立つと
「み~~く!」
後ろから未来に抱きついた。その瞬間風香の視界が反転した。そして右腕にかつてない痛みが走った。未来の一本背負いと関節技が決まった。
「いだだだだだだ!腕が!天狗の右腕がぁぁぁぁぁぁぁ!」
「どこの輩だ?答えなければ・・・お前の右腕を粉砕する・・・」
そう言うと未来は締め付ける力を強くした。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!み、未来!わ、私だ!」
「今時私詐欺か・・・。時代遅れだな」
「今何気なく新しい詐欺を作っただろ!オレオレ詐欺と似たようなもの作るなよ!」
「とりあえずその力・・・封印させてもらおう・・・」
未来が巫女服から一枚の札を出した。この札は未来特製の封印札でどんな妖怪の力でも封印することができる。
「そ、それだけは勘弁を・・・」
「問答無用・・・」
風香の力は封印された。
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