57人が本棚に入れています
本棚に追加
零「ちょっ!これ見て、俺、速くない?」
「いやいや、速い以前に姿が見えない。」
俺は今、牢屋の中で反復横飛びを兵士に見て貰っている。
零「えっ?マジでww俺、今、風になってるww」
「身体強化してるのか?」
零「なにそれ?」
「身体強化無しで、そのスピードかよ。」
零「で、その身体強化って何だ?」
「属性で体を強化するんだ。」
んっ?属性で強化するけど、俺の属性は血、斬、鏡属性の3つだ。これで強化したらどうなるんだ?
零「どんな感じでやるんだ?」
「これも、体に纏うようにやれば出来るぞ。」
俺は出来るだけ分かりやすい鏡属性にした。
零「んっ?何か変わった?」
「身体強化した属性の特徴みたいなのを残すから何かに触ったら分かると思うぞ。」
そして、俺は牢屋の鉄に触ると
零「・・・・・・・」
「はっ?」
触った所だけ飛んで行った。
零「こ、こ、こ、これど、ど、どうやって解除するんだ?」
「属性を抜く感じでやるんだ。」
零「こんなもんか?」
「もう一回、どっかに触ってみろ。」
そして、また牢屋の鉄に触ると何も起きなかった。
零「ふ、ふぅ、何か精神的に疲れた。」
「お前の属性は何だ?今、思えば初めて魔法を使うのに何で属性を知ってるんだ?」
零「お前は神を信じてるか?」
「何だよいきなり、まぁ、一応信じてる。」
零「この話は絶対に周りには言うなよ。言えばお前の大切な人が死ぬ。」
俺は何故か緊迫感を出した。
「あぁ、約束する。」
零「じゃあ、言うぞ。」
「あぁ、頼む。」
すると、兵士が真剣な顔をした。
零「この世界に来る前の事だ。突然魔方陣に追いかけられて」
「ふむふむ」
零「俺は勇者に足を掛けて、転かして、勇者が魔方陣に吸い込まれたんだ。その後に」
「その後に」
零「また、新しい魔方陣が来て吸い込まれた。その時に神と名乗るジジィに会って属性を貰ったんだ。」
「だから、属性を知ってるのか。納得だ。」
零「絶対周りには言うなよ。」
「分かってる。で、その属性は何だ?」
零「それは、秘密だ。」
「気になるが、止めてやろう。」
零「めっちゃ上から目線ww」
俺達は、その後、属性の話で数時間喋った。
最初のコメントを投稿しよう!