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☆ ☆ ☆
「いらっしゃいませー!」
「羽流君、これ3番テーブルにお願い!」
「わかりました!」
「渉、それじゃないよ」
「あ?わかりにくいんだよ!咲夜、こっちだっけ?」
「そうそれよ。優子しっかり見ててね」
「隆太ー☆コーヒー足りなくなったらしいから注文きたら注意してってさー☆」
「あーわかった」
数時間後の一般開放。僕たちの喫茶店は忙しいどころのレベルじゃなかった。
なんでこんなに人が来るんだ!?
「すみませ~ん。今、1時間待ちで~す」
教室の外で客案内をしている憂歌さんの声が聞こえる。
1時間待ちってことは言い換えれば最低でも1時間は働かなきゃいけない。
「こここ…こちら、紅茶でございます…////」
タタタタ…
あれ?なんで故巣さん、こっちに向かってくるんだろう?
「羽流さん!」
「どうしたんですか…?」
「さっきから客にガン飛ばされてるですよ。ボコッてきていいっすか?」
「だめですよ!!それにガンなんか飛ばしてないですよ」
「いいや!見てくださいあっちの客!」
僕は故巣さんが指差すほうを見た。
えっと、男性客が3人。まぁ確かに故巣さんを見てはいる…けど。
あれは…。
「たぶん、故巣さんが可愛いから見とれてるんじゃないですか?」
「ふぇ!?///ウチが?かかかか可愛い?///」
故巣さんは可愛いに弱い。
というかお世辞でもなんでもなく普通に故巣さんは美人だ。
「じゃあもう少しで休憩なので頑張りましょう」
「わかりました。頑張ります!///」
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