第7話

8/14
前へ
/220ページ
次へ
☆   ☆   ☆ 「ふぇ~…けっこう一般の人もいるものだねぇ~」 「そうですね」 色んな店が並ぶ道は多くの人で溢れかえっていた。 「羽流君、なにか食べ…はむっ…」 「どうですか?3年3組のパフェだそうですよ。さっきサービスでもらっちゃいました」 「おいしい…///」 「憂歌さん?顔が真っ赤ですけど…?」 「えへへ~///なんでもないよ~///」 そういうと僕から目を背けて歩き始めてしまった。 「憂歌さん!」 そこで僕は憂歌さんの前に回りこむ。 「ななななにかな!?////」 「クリームついてます」 持っていたハンカチで憂歌さんの頬についたクリームを取る。 「あ、ありがとう////」 「いえ……いてっ!」 その瞬間、後頭部に衝撃が走った。 「なにデレデレしてんのよ…(ムスッ)」 「那津さん…痛いですよ…」 「ふんっ!」 後ろを向くと那津さんが箒を持って立っていた。 「あれ?那津ちゃん、今までどこに?」 「喫茶店の掃除してたの、おわったら皆いないんだもの…」 そういって悲しそうにうつむく那津さん。 やばいです。ちょっとキュンときました。 「あれだけお客さんくれば掃除も大変だよね~」 「全くよ。なんであんなに流行ったか知り…た…い」 「「??」」 急に那津さんの顔が固まり動かなくなった。 なんでしょう? 視線の先には…。 「えへへ~誰だろうこんなことしたの…」 僕たちの女装写真が壁に貼られてありました。 「えええええええええええええええええええ!?」
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

380人が本棚に入れています
本棚に追加