第7話

10/14
前へ
/220ページ
次へ
☆   ☆   ☆ 「いやあ!美味しい!これで100円!?安いわねぇ…」 文化祭1日目終了。 我がクラスの商品を食い漁っているこの人は僕姉さん。 「俺の写真が貼られていたなんて…」 「どうりでチラチラ見られてると思ったんだ…」 「もう彼女できない…」 男性陣は衝撃の事実に頭を抱えていた。 「この人が羽流のお姉さん…?」 「ていうか天守君、お姉さんいたんだ」 「僕個人的にはあんまり得意ではありませんので、皆さんには隠しておきたかったんです…」 こんな傍若無人な姉がいるなんて恥だ。 「それにしても羽流。あんた、こんな可愛い子ばっかりと仲良くなっちゃって~。なになに?ハーレムエンドでも目指すわけ?」 ゲラゲラと笑いながら女性陣を順番に見ていく姉さん。 黙っていれば姉さんだって美人のはずなんですけど…はぁ…。 「あの…初めまして。僕、栗原優子といいます。羽流君にはいつもお世話になってます!」 「あ!えっと東海林咲夜です!羽流とは仲良くさせてもらってます!」 「中野桜!☆よろしく!☆」 「後藤憂歌といいます~」 「朝比奈結衣です。委員長と生徒会書記を担当しています」 次々に女性陣の自己紹介が行われている。 「えっと…優子ちゃんに咲夜ちゃん、桜ちゃんに憂歌ちゃん。結衣ちゃんね。よろしく!私は天守亜希。いつも愚弟が迷惑かけてます」 「姉さん!?さらっと愚弟っていいましたね!?」 「それで、そちらの女の子は?」 「無視しないでください!」 僕を完璧にスルーして姉さんは那津さんのほうを向いた。 「あ!暮山那津です!よろしくおねがいします!」 「暮…山、那津…ちゃんね。よろしく…」 そのあとは男性陣も自己紹介を終えた。
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

380人が本棚に入れています
本棚に追加