第7話

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「それで亜希さんはなんで人気投票なんかを…?」 「楽しそうだったから」 理不尽な…。 未だに喫茶店の料理を食う姉さん、そのせいか皆、少し引いている。 するとそこへ…。 「ねえええええええさああああああああん!!!」 「おおおお!故巣か!?」 故巣さんがいつもの特攻服で教室に入って姉さんに抱きつく。 「お久しぶりです!!」 「元気そうだな故巣!どうだ?調子は!?」 「姉さんのようにはいきませんけど精一杯やらせていただいてます!」 そうか、故巣さん姉さんに会うの久しぶりですね…。 すると事情の知らない皆さんがポカーンとしていた。 「なぁ羽流。あの故巣がなんでお前の姉貴にあんな懐いてるんだ?」 聞いてきたのは隆太君。 「あ、僕の姉さんは故巣さんが総長を務めているブラックスコーピオンの初代総長なんですよ」 「「「「「えええええええええええええええ!?」」」」」 全員がハモる。 (羽流の喧嘩の強さはそういうことか) (はい。小さいときから姉さんに鍛えられてましたし抗争にもよく連れて行かれました) 事情を知る渉君が小声で話しかけてくる。 「ちょうどよかった今から大事な話があるから故巣も聞いてくれ」 急に姉さんが改まる。 「大事な話って何?」 僕が問うと姉さんは僕の指にはまっている指輪を示した。 「それの秘密についてだよ」
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