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「この指輪…?」
「そうよ、この前祭りであんたを見たとき驚いたわよ!なんでそれつけてるわけ?」
「学園長先生に…」
僕がそういうと姉さんは軽くため息をついた。
「あの…僕たち席はずしましょうか?」
恐る恐る優子さんが尋ねると姉さんは落ち着いて言った。
「いいえ、あなたたちにも大いに関係するの…羽流と同じ指輪持ってる人いないわよね?」
姉さんが聞くと全員が首をふった。
「それならいいわ」
「亜希さん。その指輪生徒会長が持ってるんですけど」
「そういえばそうでしたね」
那津さんが言う。
そういえば緑の指輪つけてました。
「…っ」
それを聞いた姉さんは苦虫を潰したような顔をした。
「亜希さん。教えてくれませんか?知ってること全てを…俺だってもう色々気付いているんです」
隆太君が意を決して言い放った。
「……必ず信じなさいよ…?」
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