第7話

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「この指輪…?」 「そうよ、この前祭りであんたを見たとき驚いたわよ!なんでそれつけてるわけ?」 「学園長先生に…」 僕がそういうと姉さんは軽くため息をついた。 「あの…僕たち席はずしましょうか?」 恐る恐る優子さんが尋ねると姉さんは落ち着いて言った。 「いいえ、あなたたちにも大いに関係するの…羽流と同じ指輪持ってる人いないわよね?」 姉さんが聞くと全員が首をふった。 「それならいいわ」 「亜希さん。その指輪生徒会長が持ってるんですけど」 「そういえばそうでしたね」 那津さんが言う。 そういえば緑の指輪つけてました。 「…っ」 それを聞いた姉さんは苦虫を潰したような顔をした。 「亜希さん。教えてくれませんか?知ってること全てを…俺だってもう色々気付いているんです」 隆太君が意を決して言い放った。 「……必ず信じなさいよ…?」
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